【コラム】切り出しを問い直す

障がい者を採用するには、業務の切り出しが必須。

そう思っている担当者や現場の方は多いと思います。
切り出しには合理性がありますし、大切な発想です。

ただ、外部から支援させてもらっていると、

「定型業務でないといけない」「ルーチンワークでないといけない」という思い込みがついてきて、切り出し自体が進まなくなる。
切り出しが目的になって、採用が止まる。

という現場も少なくないことに気づきます。

「障がい者にやってもらえる仕事は何か」と考えると、どんな人が来るのか、何ができるのか、何の障害なのか……と疑問が次々湧いてきます。
しかも、AIによりノンコア業務は自動化されていっています。
「うちには障がい者にやってもらえる仕事はない」
という結論に至ってしまうこともあります。

問いの立て方を、少し変えてみてはどうでしょう。

「切り出す」というイメージから、「やってもらうと助かる仕事は何か」に問いを変えるだけで、話がシンプルになります。

「それができれば苦労しない」という声もあり、おっしゃる通りです。
ただ、問いが変わると、職場の動き方も変わります。『助かる仕事』を探す問いは、現場全体で考えられる。受け入れる側の納得感も、自然と生まれやすくなります。

残業が常態化している職場には、「何となく引き継がれてきた仕事」「なぜこの部署でやっているのか誰もわからないまま続いている仕事」が意外と多いことに気づきます。
そういう仕事が、「やってもらうと助かる仕事」の候補になっていきます。

切り出しは手段であって、目的ではない。

「どんな切り出しをするか」を考える前に、「誰かにやってもらえたら助かることは何か」を現場の人に聞いてみる。
それが、障がい者採用の一つのスタートになるのではないかと思っています。

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