認知行動療法のワークショップに参加してきました

2023年に参加したTOMHが主催のワークショップに参加してきました。

差し支えないと思われる範囲で内容をお伝えします。

今回のテーマは認知行動療法のアプローチについて学ぶということで、産業保健スタッフ(医師、看護師、保健師、心理士・師など)として、現場で日々起こる困難な事例と向き合われている方々が、より広い視点で解決の手がかりを探れるようになるという目的で行われました。

さすが経験豊富なみなさんですので、先生方が用意してくださった事例もめちゃくちゃ生々しいし、受講生の質問も「めっちゃわかる!」というものでした。

僕は産業保健スタッフではないのですが、障害者雇用の現場で活躍されている指導員・支援やマネージャーの方々へのコンサルテーションをさせてもらっています。

非常に複雑で入り組んだ現場の困りごとどう向き合うか、困難に直面し自信をなくしている相談者の思いにどう寄り添うかは、日々悩み、反省を繰り返しながら実践しています。

一方、閉ざされた面談の場において、自分の対応が良かったのかどうかついてフィードバックをもらう機会はほとんどありません。

今回のワークショップは、ロールプレイをいくつも用意してもらえていたので、互いの「遠慮なしガチフィードバック」は厳しくも貴重で大変ありがたい機会でした。

「協働的な関係づくり」を目指した30分にも及ぶロングバージョンのロールプレイでは、カウンセラー役に選んでもらい、オブザーバーの方々からたくさんフィードバックを頂けました。

僕の面談の良かった点としては

・クライエントのペースに合わせて面談のリズムを組み立てている
・これまで聞いた話を途中で整理し、事実と本人の感情にズレがないかを確認したのは「うまいな〜」と思った
・話し方が柔らかく、感情を受け止めている感じがした
・傾聴と(質問の)投げかけの切り分けができていた

などをいただきました。(ありがとうございました!)

改善点としては

・クライエントが繰り返し発しているキーワードについて、もっと掘り下げてもよかった
・この面談に何を期待しているか、クライエント自身に語ってもらいたかった
・辛い思いを話してくれたことに対する「感謝の言葉」がもっとあってもよかった

などなど、実践家の皆さんからの声は「確かに!」と思えるもので、すごく勉強になりました!

そして、最後にファシリテーターの先生からもらった言葉がとっても印象的でした。

「面談の全てをCBTのフレームで進める必要はない。抜け漏れなく状況を把握できているか、困りごとはどこにあるかを探る際の「スパイス」として使う」

そうだよなー、フレームワークに無理に当てはめようとすると、話が上手く進まないことってあるよなー、共感しました。

学び続け、実践し続け、省察し続けることの必要性を改めて感じたワークショップでした。

ありがとうございました!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次