元CAINZのCHROで現ブレインパッドCHRO西田さん主宰の「次世代リーダー育成塾」に参加してきました。(会場は六本木一丁目のDMM.comさん。めちゃ綺麗なオフィスでした)
僕が「次世代」なのかどうかは甚だ疑わしいですが、他の参加者のみなさんは「次世代」の名にふさわしいエネルギッシュでアグレッシブで尚且つ優秀な若手の皆さん。刺激的な空間です。
今回の講師は、澁澤健さん。あの渋沢栄一さんの孫の孫(玄孫_やしゃご)でいらっしゃる方です。
渋沢栄一さんが残した「言葉」について考えるのがテーマでしたが、雄弁な語り口に引き込まれるあっという間の2時間でした。
たくさんのお話から印象に残ったものを3つほどご紹介します。
論語 と 算盤
渋沢栄一さんといえば「論語と算盤」です。論語とはいわば道徳、算盤とはビジネス。健さんはこの「と」つまりandの力が必要だと。
例え話として「カレーうどん」を出されていましたが、インド発祥のカレーと、中国発祥の麺を混ぜて「だし」を加えて食べる。食文化の発展を受け入れる日本ではそれが受け入れられ、クリエーションが生まれたのだと。
500以上の会社の立ち上げに携わった渋沢栄一さんですが、一人で成し遂げたものではなく、そこには多くの人たちとの関わり、つまり「と」の力があったのではというお話でした。
イマジネーションの力
ゴリラやチンパンジーのような知能は高い動物でも持ち得ない、人間のみがもつ力の1つが「イマジネーション」なのだと。
イマジネーションの定義とは「いろいろなところに同時に所属すること」だそうです。頭の中で、もしくは所属組織としても、人間は同時に複数の”群れ”に属することができます。この人間しか持ち得ない「人間力」をもってすれば、どんな環境にも適応できるということだそうです。
途中、クイズを用いながら「枠からはみ出すこと」の大切さも説かれていました。「教員」という枠から大きくはみ出した僕からすると、非常に勇気づけられるお話でした。
Made with Japan
日本は150年前までは途上国で、なおかつ資源の少ない国がいかに世界のトップに躍り出たか。それは「人的資本」によってだと力説されていました。
一方、人口がみるみる減っていき、世界で戦う企業がいなくなる現代の日本においては「量」より「質」の人的資本に目を向けていく、「枠の外に作っていく」気概が必要。
かつてはMade in Japaで発展を遂げると当時に世界中から叩かれ、 Made by Japanに転換した。これからは Made with Japan。共に興すことが必要。With つまり「と」の力が大切になる。
非常に力強いお話の連続で、たくさんメモをとりまくったのですが、その中でも3つほど簡単にお伝えしました。
質疑応答では、思わず手を挙げて質問させてもらいました。
澁澤さん、西田さん、みなさん、ありがとうございました!
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