月一で主催しているオンライン勉強会「にちようさはんじ」
今回のテーマは「ほめ」でした
※数名のご参加表明頂いていましたが、回線の不具合や急用で不参加の方がいらっしゃいました。その方々のためにも、youtube動画に撮って本ページの最後にリンクを掲載しております。ご参考にされてください。
新年度を迎えたタイミングですので、新たなメンバーが新たなチームにおいてご活躍の頃かと思います。
チームづくりや人間関係づくりで「ほめ」は大切な要素です。
では、どういう効果があるのでしょうか。
職場において「ほめ」はどのような効果を持つのか
ーアルバイトにおける「ほめ」に注目してー 浦上、榊原(2012)
を参考に考えみました。
以下、私の理解の範囲で要約します。
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【目的】
・現代の職場は「お互いに関わらない、協力し合えない組織」になっている
・コロナでの在宅ワークや業務効率化でますます人との繋がりが希薄に
・「7.5.3問題」などの若者の離職や、特定企業、特定業種(ソーシャルワーカーなど)の離職
・コミュニケーションに問題を抱えている企業ほど、
・従業員同士がほめあう、感謝を交換する施策で離職率を現象させた事例
「ほめ」による被受容感や所属感、離職率の低下の関連について調べる
○事例1:サイバーエージェント「トピックスメール」(曽山、2010)
→他の社員の業績を褒めるメールと、そのメールに対する賞賛メールが社内全体に配信。離職率が1/3(2008,NHK)
○事例2:アステラス製薬「HARP」_思わぬ助けへの感謝メールを奨励する制度。
→コミュニケーションが向上、仕事で好影響、今後の励みになるなどの社員の声(江頭,2009)
・称賛も感謝も「ほめ」(青木,2012)
【今まで明らかになっている「ほめ」の効果】
・自尊感情を高める 青木(2012)
・自分自身の存在価値を肯定する傾向 高橋(2002)
・ほめる側が細かな観察につながる。褒められるものの性格や特徴について理解が深まる 柳田(1998)
・「相手とのいい関係」「相手を認めていることが伝わった」などのコミュニケーション効果 高崎(2010)
「ほめられる」_自己肯定感、被受容感
「ほめる」_相手の理解、コミュニケーション促進
※被受容感・・・「自分は人から受け入れられている、人とつながっているということに根ざした肯定的な感情」小川(2008)
※所属感・・・「自分はこの職場の一員であり、みんなのために努力するという意識」Ames(1992),小方(1998)
被受容感とやる気の関連 杉山(2002)
【新たに明らかになったこと】
「ほめ」の頻度が高い→アルバイト先での被受容感の向上→所属感の高まり→バイトの継続期間が長くなる
「ほめ」:被受容感→動機づけ
「働きがいのある会社 日本におけるベスト25」齋藤(2008)
→25社の共通する強み「信用」「尊敬」「公正」「誇り」「連帯感」_サイバーエージェントの褒め合う施策が影響しているのかも
【一言感想】
ほめると、相手は「受け入れられている」「チームの一員だ」と思って仕事も頑張るようになるのか
ほめる側にもメリットがあるのはいいなぁ
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