障がい者雇用現場で、管理職に求められる行動について考える/文献調べ26-03

障害者と共に働く組織におけるリーダーシップ行動について、「ダイバーシティ&インクルージョンを促進する管理職に求められるリーダーシップ行動」(坂爪,2022)から気になったポイントを抜書きさせてもらいながら、考えます。(・が抜書き箇所)
・ダイバーシティ推進が着実に進んでいる一方、職場のメンバーの属性や働き方の多様性を成果につなげるためのマネジメントのあり方は、現時点でも模索の過程にあり、様々な学問領域で研究が蓄積
・ドイツ・スイスに本籍を置くグローバル企業で働く、多様な部下をマネジメントする管理職を対象としたインタビューから抽出された管理職の行動は
「多様性に対する肯定的な捉え方」「多様性を意識した採用」「分化と統合を意識したコミュニケーション」「部下主体のキャリア形成支援」「コーチとしての管理職」の5つ(坂爪ら,2020)。
・リーダーシップ行動として「分化と統合を意識したコミュニケーション」に着目
・分化:個別の部下への対応、統合:部下をチームとしてまとめるための行動
考察
・リダーシップ行動の4次元(ビジョンの提示、傾聴、公平性、多様性の尊重)は、職場のメンバーの多様性がもたらすことが期待される効果に対して、概ね肯定的な影響をもたらす
・「ビジョンの提示」と「多様性の尊重」が職場のコンフリクトを増大。職場として向かうべき方向性を明確にすることを通じて、職場のメンバー間の相違を際立たせるのかもしれない。
・職場のコンフリクトを抑制する「公平性」や「傾聴」といった行動を合わせて取ることが効果的
・「個々人の状況に応じた働きやすさ」を高めるには、「多様性の尊重」や「傾聴」といったリーダーシップ行動が有効だが、これらだけでは部下間の協同を引き出すことはできず、職場の向かう方向性を示す「ビジョンの提示」が不可欠
所感
理解が及んでいない部分もあるかもしれませんが、4つの行動次元とアウトカムについて整理すると
「ビジョンの提示」は、協働と創造性を高める一方で、職場のコンフリクトも増大
「多様性の尊重」は、すべての成果指標にプラスの影響
「公平性」は、職場の人間関係の安定に寄与
「傾聴」は、協働・インクルージョン・働きやすさを高め、コンフリクトを和らげる
ということかなと思います。
障がい者雇用の現場においても、それぞれのリーダーの行動が、障がい者社員のモチベーションを高めたり、帰属意識を高めたり、チームの協同意識を高めたりすると考えます。
障がい者雇用現場でのリーダーシップについても今後より深く考えていきたいです
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