メルマガ発行しました_2023年6月
前段と後段は省略し、本論だけ転載いたします。
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いつも通り【近況報告】を3つさせてください
1.法人化します
おかげさまで、法人化することとなりました。
6月2日に登記申請(会社設立日)をし、今月中旬には法人登記が完了します。
株式会社レオウィズ(Leo-with.Inc)
に今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申しあげます。
※WEBサイトをやりかえてもらっていて、7月よりリニューアル予定です。
2.教え子に似顔絵を描いてもらいました
前職の特別支援学校の教え子(タツヒコくん:https://twitter.com/tatsuhi27453740?s=21&t=DDG5SITvjXQeHKwlTONwsg)に、似顔絵を描いてもらいました。
彼は先天性の脊髄疾患により、車椅子での生活を送っています。姿勢を保持するのも難しいのですが、指先の器用さと抜群の感性でいくつものイラストを描き上げています。
WEBサイトも書籍も、彼に描いてもらった似顔絵を使わせてもらいたいななんて思っているところです。
彼のような才能ある人たちが、いずれ学校を出た後、自分でお金を稼げるようになってもらいたいです。
まずは私から仕事を出し「働く」「稼ぐ」という、学校では教わらない部分を学んでもらいたいので、仕事をいっぱい出せるように私自身も頑張らねば!と思っているところです。
たっちゃん、いつもありがとう!
3.たき火で内省
先輩講師にお声かけいただき「学火旅」という、大人の学びほぐし企画に参加させてもらいました。
社会ネットワークの概念に
「弱い紐帯の強さ」
という言葉があります。
家族や同僚のような強いつながりではなく、たまに会う友人や同業他社の知り合いといったような「ゆるいつながり」が、思いもよらぬアイデアや自分のキャリアに関わる重要な情報をもたらしてくれるというものです。
参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/87/5/87_87.15039/_article/-char/ja
まさにその通りで、たまにお会いする方だからこそ、程よい緊張感や距離感で本質的な話ができるなぁと感じました。
ありがとうございました!
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【本編】「元教員」を振り返る
さて今回は、キャリアの振り返りについてです。
別のテーマで書いていましたが、先日ある方のSNSのご投稿に激しく共感したので、内容を変更しました。(Mさん、少し引用させてもらいます。引用の許可もくださりありがとうございます!)
私の理解の範囲では、
”自分の過去を「たられば」的に振り返るのではなく「今思えば」という意味づけをする。それがキャリアを振り返るということ”
といった趣旨のご投稿でした。
なぜ激しく共感したか。
それはちょうど「元教員」という動かしようのない自分のキャリアについて思いを巡らせていたからです。
起業してこのかた「汐中さんて、元教員だから○○なんだね」という見方をいろんな方にいろんな場面でしてもらっています。
多くはありがたいお言葉ですが、時にむむむっと考えさせられるお言葉もあります。陰陽両面です。そして何故だか人は、数少ないはずのマイナス要因に感情が引っ張られます。
起業直後、「元教員って全面に出しすぎない方がいいかも」というアドバイスを頂いたことがあります。嫌味で言われた訳ではなく、ビジネス領域で生きていこうとする私の相談に親身になってくださる中で仮説として出てきたお言葉でした。
私はこれを拡大解釈してしまい、企業、ビジネスの現場に身を置く方々と向き合う時、ビジネスを知らない「元教員」という肩書きは足枷になるんだ、と思い込んでしまいました。
おまけに私は独立に際して、1つ自分に課したことがあります。
それは「直接営業」です。
私は中小企業診断士という資格をもっていて、かつては診断士の協会にも属していました。
協会ではさまざまな仕事を頂ける場で、独立したての診断士は協会経由の仕事が食い扶持でした。
そう、コンサル仲間の多くは「間接営業」だったのです。
(誤解のないように、それが悪いとは言っていません)
そんな中、私は独立と同時に協会を退会しました。
独立と同時に入会する人がいる中で、独立と同時に辞めたのは自分くらいでは?と思ってしまいます。
心配した診断士仲間がたまに「生きてる?」と連絡をくれるくらいです。
そして営業経験がないにも関わらず、直接営業(しかも法人顧客)の道を選んだのです。
お客さまと直接会って話をする。
そうじゃないとお客さまが本当に困っていることが理解できないだろうし、自分の提供するサービスを真に理解してもらえないのでは。
お互い納得した形で、いいと思ってもらえる人と仕事をする。
食い扶持になる「今すぐの仕事」には巡り会えないかもしれないけど、直接営業の方が必ず”やりがい”になるはずと、生意気ながら思ったのです。
また特別支援学校で教鞭を執っていた頃を思い返し、「できないこと」「苦手なこと」を学ぶことや挑戦することの大切さを人に説いていたくせに、自分は「やったことないこと」をやらずに済まそうとするのはなんだかなぁと思ったのです。
ただ、思ったのはいいとして、法人営業しかも無形商材(コンサルや研修)を扱うのは本当に難しく、今もまだまだ成長痛の真っ只中です。
商談が1つ終わるごとに1ページ、ノートに反省を書き綴るのですが、「あの場面で話が停滞してイライラさせてしまった」とか「あの言葉は余計だった」とか「あそこで無闇に売り込むんじゃなかった」とか、、、1ページという制限を設けていないと延々と書き綴りそうなくらい反省だらけです。
メンターの方(先輩起業家)に営業同行させてもらって学ぶこともありますが、圧倒的な先輩の営業力を前に、痛いほど自分の未熟さに気付かされもします。
ネガティブ感情の生起と同じくして「元教員」というキャリアも”陰”となって映ります。
ああ、せめて少しでも企業での経験があれば、あの話はもっと展開できたはず、、
ああ、せめて少しでも法人営業の経験があれば、仕事に結びついたはず、、
なんてことをぐるぐると。。。。
上手くいかないと”たられば”が頭を覆い尽くします。
でも”陰”があるなら”光”もどこかにあるはずだとも思いました。
私は”光”、つまり”陽”の部分をひたすらに探しました。
何より「元教員」を”陰”にすることは、たくさんの教え子との出会いをも”陰”にしてしまうことです。そんなことは絶対に嫌です。
すると、時折言ってもらえる「話の分かりやすさ、教員っぽくていいね」とか「その丁寧さ、教員らしいですね」とか「ほんと親身になってくれて、教員!って感じがします」といったありがたいお言葉が息を吹き返します。
親身になる、寄り添う、成長を願う、成長を共にする、学び続けるという姿勢は、確かに自分の強みだなと。
はたと、”陰”も”陽”も「光の当て方次第」なんだなと思いました。
過去から光を当てると「元教員」というキャリアは、現在から見て”陰”になります。
”たられば”的に過去を振り返るというのは、過去から光を当てることなのでしょう。
では、未来から光を当てるとどうでしょう。
自分が”光の射す方へ”向かっている感覚もありますし、足元もよく照らしてくれます。
過去を振り返っても「元教員」というキャリアは、未来から射す光によって燦然と輝いています。
そこには、教員を辞める時「汐中先生らしいね」とか「応援してるよ」とか「先生、(卒業後も)任せたよ」とか言ってくれた教え子の声もキラキラと残っています。
未来-現在-過去が有機的につながるのです。
私にとって未来の光とは、、、
これまで培った「教育」の力で、障がいのある方の活躍に貢献したい。障がいのある方との「関わり方」や仕事の「教え方」がわからず困っている人たちの役に立ちたい。
そしたら社会は、少しだけいい方向に進むだろう、という光です。
そして光を置く場所を決めるのは、とりもなおさず、『自分』です。
今回はいつものメルマガと趣を異にしましたが、自分がどこへ進むのか、何になろうとしているのかを改めて色々考えさせてもらい、つらつらと自分語りをしてしまいました。
Mさん、ありがとうございました!!
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