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3/15(金)にメルマガを発行しました。
本論部分だけ、本ブログにて共有いたします。
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【「各論反対」を考えてみた】
先日、ダイバーシティについて学ばせてもらっているOTD研究会において「障害者雇用の『各論反対』をめぐって」と題し、私なりの考察を発表させてもらいました。今回はその深掘りです。
組織において何かを進めていくには「総論賛成・各論反対」が付き纏います。
※ここで「各論反対」の本来的な意味合いは置いといて
「なんか腹落ちしない感じ」といった場面をイメージしてみてください。
組織と言いましたが「各論反対」とは、個の「腹落ちしない感」が群れをなしている状態だと思います。
人は意思決定する際に、現状維持バイアスが働くと言われています。「損したくない」とか「失敗したくない」といった心理から、変化を受け入れず、いつも同じ選択をするというものです。
散々悩んで、結局は「天下一品」のこってりラーメンを食べているいつもの状態です。あ、私の話です。 笑
変化を受け入れないというのは「損失」や「失敗」という「結果」を避け、新たな「行動」を生起できない状態です。
心理学者アルバート・バンデューラは、人が「行動」を生起するための動機を「効力期待」と「結果期待」に分類しています。
例えば
「新しいラーメン屋さんで新感覚のこってりラーメンを食べて、明日への活力を得る」というのは、新たな選択により生まれた「結果」に対するワクワク感なので「結果期待」です。
そのために「今こそ、新しいラーメン屋さんの暖簾をくぐるんだ!」という自分の「行動」に対するワクワク感が「効力期待」です。
それには「自己効力感」が重要になります。
「自己効力感」とは、端的に言うと「自分ならできる」という確信めいたものです。
かつて、プロ野球選手の松坂大輔さんが、ある試合後に「自信が確信に変わった」と言ったことがありました。まさにこれは「自己効力感」が高まった状態です。
「試合に勝ってチームで喜びを分かち合う。」という「結果期待」と、「自分にはいいピッチングができる」という「効力期待≒自己効力感」が高まっているのです。
「各論反対」とは、「結果」や「行動」への期待値が低い状態であり、「自己効力感」が高まっていないという見方もできるわけです。
じゃあどうやって、現場での「効力期待」「結果期待」つまりは「自己効力感」を高めていけばいいのでしょうか。
バンデューラは「自己効力感」を高める要素を4つ示していますが、シオナーカはギュギュっと凝縮して1つだけお伝えします。
それは、「信じて」「褒める」ことです。(あれ?2つある)
後輩に仕事を任せる場面では「君ならできるから」と伝える。
(その際「こうすればいいよ」と道筋を伝え、成功の確度を高めるのも忘れず)
大切なプレゼンの前に「俺なら大丈夫」と呟く。
また、後輩の仕事のデキに対して良かった点を「褒める」。
(改善点や問題点を伝えないということではなく、まずは良かった点を褒めること。褒めた後で「次はこうした方がいいかもね」と伝える)
人が褒めてくれないなら、自分で自分を「褒める」。
「信じて」「褒める」ことで職場全体の「自己効力感」が引き上がったなら、新たな取り組みに対しても「自分たちならできるでしょ」と前向きになれるのではないでしょうか。
障害者雇用の推進には「現場の理解」が必要です。
それにはもしかしたら、トップの「みんな自信をもって働けているだろうか」といった「現場『を』理解」することがスタートなのかもしれません。
今回は「各論反対」について、つらつらと考えてみました。
私もまだまだ学ぶことだらけです。これからも一緒に学んでいきましょう!!
ではまた。
※偉そうなことを書いてしまったので、新たなこってりラーメン店の暖簾をくぐるという宿題を自分に課します!
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