オンライン勉強会:にちようさはんじ「叱るを考える」
毎月1回、日曜朝に開催している勉強会、その名も「にちようさはんじ」
教育、ポジティブメンタルヘルス、などをテーマに僕がその月に学んだことをお裾分け(っていうとなんか偉そうですが)しています。
※参加費は無料ですが、僕の個人的な恩送りとして、「毎回の参加者数×500円」を障害者支援施設に寄付しています。
今回の参加者は、空手仲間(現在は空手道場を経営)、高校の同級生、海外在住のビジネスパーソン、でした。
以前「『褒める』を科学する」というテーマでみなさんと考えましたが、今回はその逆「叱る」を再考しました。
指導者、先生、上司は、時に生徒や部下に対して「叱る」場面もあるかと思います。
そもそもなぜ「叱る」のか、どうすれば効果的なのか、を考えていきました。
以下、抜粋ですが
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・子供が社会の中で生活していく上で、望ましくないことは行わないことを教えること(小林,1999)
・教育的意義として
①危険な行為または不正・不道徳な行為を抑制
②望ましい行動に変えることを促進
③最も相応しい行動が何であったかを考えさせる(渕上,1999)
・学習理論でいうオペラント条件付けによる学習方略に基づいているから叱る(丹羽,2012)
やる気になる言葉
•上手くなった
•まだまだのびる
•強くなってほしい
•こういう練習したらもっと強くなれる
•くやしいなら勝て(矢澤,2017)
・職務満足度が高いと、離職意図は低くなる
・教育と職務遂行サポートが職務満足を高める
・「叱咤」と職務満足は関係が弱い
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といったことをお伝えしていきました。
そもそも相手との「関係づくり」が土台であり、「成長を感じさせる言葉」をかけることが大事ということがわかりました。
時に「叱る」ことは必要ですが、いつも温かい言葉をかけているからこそ「叱る」が効果を発揮します。
(知的)障害者の方の定着に関しても、「明るく接してくれる」「わかりやすく説明してくれる」といった「教育」は職務満足度を高め、離職意図を下げますが、「叱咤」と職務満足度はそれほど関係がありません。指導者側が「奮い立たせよう」と思ってかける言葉には、すこし慎重になる必要があるかもですね。
もしよろしければ、動画をご覧いただけると嬉しいです。
本日もご参加くださり、ありがとうございました!!
※写真の自分の顔、、「なんか悪いこと考えている感」がすごいですが、サブモニターでスクショを確認しているだけです。笑
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