「発達障害からニューロダイバーシティへ」の研修に参加しました/学びの記録 240907

以前、ブログで取り上げたポリヴェーガル理論の著書を翻訳された、花丘ちぐさ先生の研修に参加しました。https://select-type.com/ev/?ev=16tmXuQy4Wc

⇩以前の記事

差し障りないと思われる範囲で、内容を整理します。

○ポリヴェーガルの復習
・自律神経(交感神経と副交感神経)が拮抗して働いている。両者とも高まるorダウンするのが自律神経の失調。
・進化の過程に基づいた理論_哺乳類になると、古い神経系の上に新しい神経ができた。5億年前からある背側迷走神経と、その後、硬骨魚でできた交感神経→哺乳類だと腹側迷走神経の順にできた。
・ポリ(複数の)ヴェーガル(迷走神経)

○神経系の3つの要素
背側迷走神経:胃腸が働く、酸素を取り入れる。危機に瀕すると体が凍りつく
交感神経:狩りをする。危機に瀕すると逃走闘争
腹側清掃神経:社会性。みんなで仲良く

○背側迷走神経複合体
・進化の過程で一番古い
・呼吸や消化・休息

○交感神経系
・運動、素早く動く

○腹側迷走神経複合体
・社会交流システム
・闘争逃走を抑制

・どうして人と上手くいかないか→常に逃走闘争を促す内分泌物質がいっぱい出ている状態→専門家はソマティックに考える。
・今までの拮抗モデルを精緻化しているものであり、これまでの理論を否定しているものではない。

・ニューロセプションはポージェス博士の造語。ニューロ(神経)セプション(受容)_周囲の様子をコンスタントにモニターして、安全と危険の合図を察知。
・困った行動に対して病理化せず、一歩立ち止まってニューロダイバーシティの観点で捉える。
・基本的な営み(行動の根源)は「安全」を求める行動。
・困った行動の抑止のための罰は逆効果。

○発達の氷山
・目に見える部分:行動
・目に見えない部分:身体のプロセス、脳の処理、発達段階、感情、実行能力、記憶・思考

○3つの経路
・青_凍りつき、不動化
・赤_闘争逃走
・緑_社会交流

感想:花丘先生の穏やか、ユーモラス、なおかつ専門性の高いタメになるお話に魅了されました。生育歴の大切さも「安全」というキーワードから再確認されました。ありがとうございました!!

※10/5にも花丘先生の研修が開催されるようですので、予定を調整して参加を試みようと思っています。
※11/2の「発達障がいとトラウマの理解と支援」も非常に興味をひきます。
※iNEXTさんの研修情報
https://note.com/inext/n/n89b6e3054546

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